2023.04.30
【初心者向け】オフィス配線用LANケーブルの選び方を解説!
「どの種類のLANケーブルを選ぶと良いの?」
「LANケーブルの選び方を知りたい」
こんな疑問を抱える方も多いのではないでしょうか。
近年、多くの機器がLANケーブルで接続されています。「LANケーブル」は、インターネット接続をする際に必要不可欠です。
本記事では、「オフィス配線用LANケーブルの選び方」について解説します。LANケーブルの購入を検討されている企業様は、ぜひ参考にしてください。
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▼目次
1.LANケーブルとは?
「LANケーブル」は、インターネットに有線で接続する際に必要とされるケーブルです。インターネット接続をする際には、有線LANか無線LANを使用する方法があります。
今では、無線LANでインターネット接続をする方も多いですが、有線LANの方が電波状況が良かったり、複雑な設定が必要ありません。オンライン会議などの安定した接続環境が求められる場合には、LANケーブルを使用した接続がおすすめです。
自社の使用目的に合わせてLANケーブルを選びましょう。
2.有線LANと無線LANとの違いは?
有線LANと無線LANの違いは、インターネットを接続する際にLANケーブルを使用する以外に通信速度や接続の安定性が異なります。
有線LANは、LANケーブルをつなげて、パソコンとモデムの間に距離があっても、安定的に通信を行えます。一方で、無線ルーターの設置場所と別の部屋でネットに接続した場合や、無線ルーターと端末の間に壁などがある場合に通信速度が低下します。
デスクトップパソコンなど移動を必要とせずに利用するならば、有線LANが適しています。タブレットやスマートフォンなど移動して使用する場合は、無線LANの方が良いでしょう。
3.有線LANのメリット・デメリット
有線LANには、どんなメリット・デメリットがあるのか解説します。
有線LANのメリット
有線LANには、壁などの障害物やBluetooth機器などが発する電波の影響を受けにくいため、安定した通信速度でインターネットに接続できるメリットがあります。
通信環境が安定しているとテレビ会議などで通信が途切れて困ることなく、快適にインターネットを利用できます。大容量のデータファイルをダウンロードしたり、4k動画を視聴する際には有線LANでインターネット接続がおすすめです。
また、有線LANは物理的にケーブルで接続されているため、信号がケーブルを通じて伝送されます。これにより、外部からのアクセスや盗聴が困難です。有線LANは、セキュリティ面が充実しているといえます。
有線LANのデメリット
有線LANのデメリットは、LANケーブルを使用してネットに接続するため、配線の整理が煩雑になる点です。
パソコンなどを複数台で使用していると、配線がごちゃごちゃしてしまいます。また、企業で有線LANを使用する際にはパソコンを置く場所が限定されてしまうため、配線の工夫が必要です。
LANケーブルは、長いほど損傷を受けやすく、通信に障害をもたらす可能性があります。また、LANケーブルをねじ曲げたり、踏んでしまうと数年程度で劣化してしまうので注意しましょう。
4.無線LANのメリット・デメリット
無線LANには、どんなメリットやデメリットがあるのか解説します。
無線LANのメリット
無線LANの最大のメリットは、電波の届く場所であればどこからでもインターネット接続ができる点です。LANケーブルが必要ないため、LANに接続したいパソコンなどの家電のレイアウトを気にせず、すっきりと配置ができます。
無線LANを構築すると、座席を決めずにどの場所でも仕事ができるメリットがあります。プロジェクト内で席を自由に決められれば、業務効率が上がり生産性が高まるでしょう。
無線LANのデメリット
無線LANは、電波の届きにくいところでは通信速度が遅くなるデメリットがあります。また、使用環境により電波干渉を受けて通信が不安定になるケースが多いです。
オフィスが広くても電波が安定する無線ルーターがありますので活用しましょう。無線LANは、有線LANと比較すると不正アクセスや盗聴などによるリスクがあるためセキュリティ面には気を配りましょう。
5.LANケーブルの4つの選び方
LANケーブルの選び方は、下記の4つです。
- LANケーブルの種類を確認する
- カテゴリを確認する
- 形状を確認する
- 使用目的に合わせて長さを選ぶ
ひとつずつ見ていきましょう。
LANケーブルの種類を確認する
LANケーブルには、「UTPケーブル」「STPケーブル」「二重シールドケーブル」「PoEケーブル」の4種類があります。下記の特徴やメリットを確認して、ご自身の使用環境に合うLANケーブルを選びましょう。
ケーブルの種類 | ケーブルの特徴 |
UTPケーブル |
LANケーブル内部がシールドで保護されていないので、ノイズ対策には不向きです。
企業や一般家庭でのノイズには対応しています。 カテゴリ5、5e、6まではUTP仕様のケーブルになっています。 |
STPケーブル | シールドでケーブルを保護しており、ノイズへの対応には強いです。
ノイズ対策が必要な工場などで使用されています。 UTPケーブルと比較すると価格が高いです。CAT7以上の高い製品はSTPケーブルになっています。 |
二重シールドケーブル | ペアシールドを使用するとSTPケーブルよりも高速通信でありノイズにも強い特徴があります。 |
PoEケーブル | LANケーブルを利用して、PoE対応機器に電力を直接供給できる技術です。
LANケーブルだけで電力を受けられるため、天井などコンセントの取りにくい場所でもネットワーク機器を設置できます。 |
カテゴリを確認する
LANケーブルには、カテゴリと呼ばれる規格があり、カテゴリによって通信速度・伝送帯域が変わってきます。規格の数字が大きいほど新しい世代のLANケーブルであり、規格により速度やケーブルの仕組みが違います。
カテゴリごとの最大通信速度・伝送帯域は下記のように表せます。使用回線が1Gbpsの場合は、CAT6aのケーブルがおすすめです。
規格 | CAT5 | CAT5e | CAT6 | CAT6a | CAT7 | CAT8 |
最大通信速度 | 100Mbps | 1Gbps | 1Gbps | 10Gbps | 10Gbps | 40Gbps |
伝送帯域 | 100MHz | 100MHz | 250MHz | 500MHz | 600MHz | 2000MHz |
自社の通信環境や使用目的に合う製品を選びましょう。
形状を確認する
LANケーブルの形状は、主にスタンダードタイプ・スリムタイプ・フラットタイプの3つであり、詳細については下記の通りです。
形状のタイプ | 特徴 |
スタンダードタイプ | 太い導線が使われており、ケーブルの断面が丸くなっています。
高速通信であり、安定しているのが特徴です。 |
スリムタイプ | ケーブルが柔らかい素材であり、取り回しが良いので、狭い場所の配線に適しています。
持ち運びはとても便利ですが、通信の安定性が低いのが特徴です。 |
フラットタイプ | フラットタイプ |
使用目的に合わせて長さを選ぶ
LANケーブルの長さは、さまざまであり、1m以下から300mまで販売されています。10mを超える長さのLANケーブルは、広めのオフィスでの配線に適しています。長めのLANケーブルは邪魔になりやすいので、配線を隠す部材を検討すると良いです。
無線接続用のルーターなどをモデムの横に繋ぐ場合は、0.15m~0.5mのものが配線の邪魔にならない点でおすすめです。長さによって通信速度が変わることはありませんので、自社の使用目的に合わせて適切な商品を選びましょう。
6.LANケーブルの人気メーカー
LANケーブルの人気メーカーは、下記の3つです。
- エレコム
- バッファロー
- サンワサプライ
ひとつずつ見ていきましょう。
エレコム
「エレコム」は、本社が大阪にあるPC周辺機器のメーカーです。LANケーブルは、スタンダードな「CAT5e」から「CAT8」製品まで幅広く扱っています。カテゴリー6以上の高速通信に対応する製品を中心に展開しているのが特徴です。
マウスなどのパソコン周辺機器から、無線LANルーターやLANケーブルなどのネットワーク関連の機器も展開されています。また、エレコムのLANケーブルは、一般家庭からオフィスやデータセンターまで、幅広い環境において使用されています。
製品ラインナップも豊富であり、コストパフォーマンスに優れた製品から、高性能・高品質な製品まで、用途や予算に応じた選択が可能です。
バッファロー
「バッファロー」は、インターネット関連製品・PC周辺機器を取り扱うメーカーです。バッファローの製品には、外付けハードディスクやNAS、ルーター、スイッチ、LANケーブルなどを展開しています。
バッファローのLANケーブルは、180度曲げても折れない「新素材」のツメを採用しています。パソコンのLANケーブルを抜き挿しをする機会が多い方におすすめです。
特に、ネットワーク関連製品は高い技術力と信頼性で知られており、多くの企業や個人ユーザーに愛用されています。
サンワサプライ
「サンワサプライ」は、PC周辺機器を取り扱うメーカーになります。LANケーブルを取り扱う製品数が多く、さまざまな種類があります。
例えば、高速で快適な通信が行えるCAT8・CAT7対応や、狭い場所で使用しやすい短めのLANケーブルがありおすすめです。
デスク・イスなど企画販売もしているため、ケーブル配線トレーなどオプション製品も充実しています。製品数が多いため、自社に合うLANケーブルを見つけられるでしょう。
7.まとめ◆オフィス利用にはCAT6aのLANケーブルがおすすめ
本記事では、「オフィス配線用LANケーブルの選び方」について解説しました。
オンライン会議などで安定した接続環境が求められる場合は、LANケーブルの使用がおすすめです。
CAT6aのLANケーブルを使用すると、最大1Gbpsの速度でインターネット接続が可能です。安定した通信速度でインターネットに接続できれば、パソコン作業がスムーズに行えて生産性が高まります。
自社の目的に合わせてLANケーブルを選び、活用していきましょう。
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