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IT環境(工事)

2024.04.30

サーバーリプレースの手順とは?必要な理由や注意点も解説

サーバーリプレース

「古くからの業者にすべて任せているが、このままでいいのだろうか?」

「今のところ問題なく動いているが、早めに交換したほうが良いのだろうか」

サーバーは業務継続に欠かせない大事な機器です。サーバーが故障すれば、業務が突然停止したり、サーバーに保存していたデータが消えたりするなどの影響があります。故障する前に交換しましょう。

今回の記事では、サーバーの交換(リプレース)を行うべき理由や手順、注意点などを紹介します。記事の内容をチェックしたら、早速交換の準備を始めましょう。

サーバーリプレースはなぜ必要?

サーバーリプレースとは、古くなったサーバーを新しいものに取り替えることです。リプレースは英語で「replace」と表記します。取り替える、置き換えるなどの意味を持つ単語です。

パソコンと同じように、サーバーも何年か使用していると、買い替えの必要が出てきます。故障してから慌てないで済むように、適切な時期に交換してください。

サーバーリプレースが必要となる理由は大きく分けて3つあります。

  1. サーバーの故障を防ぐため
  2. サーバー本体やOSのサポート終了に対応するため
  3. 業務効率の低下を防ぐため

1.サーバーの故障を防ぐため

古いサーバーは、部品の劣化などが原因で、故障しやすくなっています。サーバーが故障すれば、業務が突然停止したり、サーバーに保存していたデータが消えたりするなどの影響があります。また、サーバーダウンが発生しやすくなるリスクも見過ごせません。

サーバーがダウンすると業務に全く着手できなくなり、売上の減少、信用の低下といった深刻な悪影響を及ぼします。これらを未然に防ぐためにも、リプレースは重要です。

サーバーダウンについては、別記事「サーバーダウン時の復旧方法は?原因と対策も紹介」で詳しく解説しています。

2.サーバー本体やOSのサポート終了に対応するため

パソコン同様、サーバー本体やサーバー用のOSにもサポート期間が設定されています。

サーバー本体のサポート期間は、5年程度が目安です。

OSに関しては、Windows Serverを使っている場合、長くても10年程度と考えておきましょう。例えば、現在の最新版であるWindows Server 2022の延長サポートは、2031年10月14日となっています。

また、Windows Serverの次期バージョンが、「Windows Server 2025」だと正式に発表されました。Windows Server 2025のサポート終了日は、2034年〜2035年あたりと予想されます。

サポート期間を過ぎても、すぐに使えなくなるわけではありません。しかし、本体故障時に修理を依頼できない、セキュリティ面が弱くなるなどのリスクが発生します。特に、セキュリティリスクを放置すれば、不正アクセスやサイバー攻撃の標的とされかねません。

そのため、サポート期間終了日がわかったら、早めにサーバー交換を検討する必要があります。

不正アクセスなどの危険性について、別記事「企業でできる不正アクセスの対策方法とは?主な手口と対処法を解説!」でも紹介しています。

3.業務効率の低下を防ぐため

サーバーを使い続けているうちにストレージ容量が残りわずかになっていた、という経験はありませんか。ストレージ容量が限界に近づくと、ファイルを開くまでに時間がかかるといった悪影響が生じます。この状態を放置すれば、無駄な待ち時間が増加し、業務効率も低下します。また、空き容量を増やすために大量のデータを整理する時間も必要です。

サーバーリプレースを行う時期はいつ?

サーバーリプレース

下記のいずれかに当てはまる場合は、リプレースを行うべき時期だと判断できます。

  • 今のサーバーを導入してから5年以上経っている
  • OSや使用している機器のサポート終了日まで1年程度しかない
  • 今までに何度も故障や不具合が起きている
  • サーバーの処理速度が遅いと感じる

基本的には、サーバー導入後5年が経過したらリプレースをする時期だと考えましょう。

ただし、5年より前にリプレースを行うケースもあります。故障や不具合が多い、処理速度が遅いなどの問題がすでに発生している場合です。サーバー内部の部品が劣化している恐れがあるため、早めの交換が必要となります。

また、OSや使用している機器のサポート終了日まであと1年となった場合も、リプレースの準備を始めましょう。1年と聞くと、まだ先のことだと感じるかもしれません。

しかし、サーバーリプレースは準備から完了まで1年以上かかるケースもあります。リプレースの準備をしている間にサポート期限切れとなる事態を防ぐため、早めに行動しましょう。

サーバーリプレースを行う手順

リプレースを行う際には、事前の計画が大切です。自社だけで計画を立てることが難しいと感じたら、専門業者に相談し、共同で進めて行くことをおすすめします。

  1. サーバーに関する社内の現状を把握
  2. 交換計画を立てる
  3. 新サーバーの準備
  4. 旧サーバーからデータを移す
  5. 新サーバーで運用開始

サーバーに関する社内の現状を把握

最初に、リプレースの対象となるサーバーの台数や、OS、バージョンなどを把握します。

さらに、現場の従業員から「今のサーバーではこんなことで困っている」「こういう機能があると良い」といった聞き取りをしておくこともポイントです。

交換計画を立てる

今回リプレースを行ったら、次にサーバーを変更できるタイミングは約5年後となります。従って、5年後の社内状況なども考慮して計画を立てましょう。

例えば、数年以内に新事業を立ち上げる予定があるなら、今後は従業員が増えるかもしれません。大人数での利用を想定して準備することも考えると良いでしょう。

交換計画に盛り込む項目の例

  • 新サーバーのスペックや機能
  • ソフトウェアなどサーバー以外に変更するもの
  • 予算
  • スケジュール

新しく導入するサーバーのスペックや機種の検討は欠かせません。またサーバーを交換すると、今利用しているソフトウェアが使えなくなる可能性があります。必要に応じて、乗り換えを検討してください。

予算にも注意が必要です。リプレースには50万円から100万円程度はかかると見込んでおきましょう。サーバー規模によっては100万円以上になるケースもあります。

費用を抑えたい場合、クラウドサーバーへ移行することも手段の一つです。

新サーバーの準備

計画に沿って新しいサーバーを購入し、必要な設定を行います。サーバーに詳しい従業員がいない場合は、専門業者へ依頼しましょう。

設定が終わったらテスト運用を行い、問題なく稼働することを確認してください。それから、古いサーバーとの入れ替え作業に入ります。

旧サーバーからデータを移す

古いサーバーから新しいサーバーへデータを移します。万一失敗するとデータが消える恐れがあるため、必ず最新版のバックアップを取ってから行ってください。古いバックアップデータしかないと、移行直前に作成、更新したファイルが消えかねないことにも注意しましょう。

新サーバーで運用開始

新しいサーバーの利用方法を各従業員と共有し、新サーバーで業務を始めます。

どの部門でも、旧サーバーのときと同じように業務を進められるかどうかをチェックしましょう。問題なく移行できていると判断してから、旧サーバーを撤去し、新サーバーのみで業務を進めます。

サーバーリプレースを成功させるポイント

サーバーリプレース

サーバーリプレースをより良い形で成功させるためのポイントを押さえておきましょう。

サーバーが故障する前にリプレースを計画する

導入から5年以上経っているサーバーでも、問題なく使えていると「ギリギリまで交換しなくても良いのではないか」と感じるかもしれません。しかし、目に見えないだけで、故障のリスクは増大しています。

「昨日までは問題なく動いていたのに、今日突然壊れた」という事態が起きる可能性も否定できません。

サーバーが故障すれば、多くの従業員に影響が及びます。故障する前に、リプレースの準備を始めましょう。

クラウドサーバーへの乗り換えも検討する

リプレースの計画を立てる際には、インターネット上に設置されたサーバーを利用する「クラウド型」への変更も選択肢に入れると良いでしょう。クラウド型に乗り換えると、5年ごとにサーバーを交換する手間がなくなります。

ただし、業務関係のデータをインターネット経由で利用することになるため、今まで以上にセキュリティに気を遣う必要があります。

別記事「クラウド化とは?メリット・デメリットを徹底解説!」で紹介しているメリットとデメリットもチェックしながら検討してみてください。

データのバックアップを取得する

サーバーリプレースを行うのであれば、必ずデータのバックアップを取るべきです。なぜなら、インターネットの接続障害やトラブルなどで、移行中のデータが消失したり破損したりする恐れがあるからです。上記のリスクに備え業務が滞らないように、バックアップデータの迅速な復旧方法も考えておくと良いでしょう。

スケジュールに余裕を持たせて完了まで並行運用を行う

サーバー交換は規模にもよりますが、数ヶ月〜1年間位かかる可能性があります。日常業務を行いながらサーバーリプレースに必要な準備を行い、業務に支障が出ないように進めなければいけません。

新たなサーバーの要件定義やヒアリング、ハードウェアの調達方法など移行計画〜完了までやるべきことがたくさんあります。スケジュールに余裕を持たせて、トラブルや不具合が起きても大丈夫なように既存サーバーと並行運用させながら取り組むことが大切です。

サーバーリプレースを安全に行うならプロに依頼を

サーバーリプレースは、計画から実行まで長い時間がかかる作業です。リプレースを終えると、そのあと5年間は同じサーバーを使い続けることになるため、後悔しない計画を立てましょう。

リプレースを行う際には、事前の計画が大切です。自社だけで計画を立てることが難しいと感じたら、専門業者に相談し、共同で進めて行くことをおすすめします。

  1. サーバーに関する社内の現状を把握
  2. 交換計画を立てる
  3. 新サーバーの準備
  4. 旧サーバーからデータを移す
  5. 新サーバーで運用開始

株式会社トントンではサーバーリプレースのご依頼も受け付けております。単に交換するだけでなく、「新サーバーにこの機能が欲しい」「クラウドサーバーに乗り換えたい」といった要望にも対応可能です。

サーバー交換について不安なことや気になることがある場合には、お気軽にご相談ください。

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