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DX化(ソフト)

2024.03.12

基幹システムをクラウドに移行するためには?業務効率化を阻む5つの課題と解決策

基幹システム クラウド移行

インターネットの普及により、様々な企業がデジタル化やDXの推進に取り組んでいます。企業のなかには、業務を行ううえで必要不可欠となる「基幹システムのクラウド化」を検討するところも少なくありません。

基幹システムのクラウド移行には、いくつかの大きな課題があります。課題を解決できなければ不具合やトラブルの発生に繋がり、業務効率や利益の低下、企業活動に支障をきたす恐れがあるでしょう。

この記事では、基幹システムのクラウド移行の基礎基本や、業務効率化を阻む5つの課題と解決策などについて解説していきます。

基幹システムの前提条件

基幹システムは基幹業務を管理する社内システムです。例えば、小売業では商品の販売及び注文、在庫品の管理、顧客情報管理などがあります。基幹システムは企業が事業を存続させるうえで、欠かせない重要なものです。そのため、基幹システムに不具合やトラブルが発生すると、業務効率や利益の低下、企業活動などに支障をきたすので注意が必要です。

クラウド移行する際は、課題を把握して失敗しないようにする必要があります。失敗するとビジネスが進まず、顧客や取引先にも迷惑をかけることになり、企業は社会的信頼を失いかねません。基幹システムのクラウド移行によって、自社で重要なデータや個人情報を管理するよりも、安全性や業務効率が高まりスムーズな運用が可能です。

基幹システムのクラウド移行手順

基幹システムのクラウド移行は、計画的に行うことが失敗を避けるために重要です。

  1. 要件定義
  2. 移行の計画・実装
  3. 運用

クラウド移行は上記のように3つの手順があります。

1.要件定義

要件定義のフェーズでは、クラウド移行の目的と最終的なゴールの明確化が大切です。要件定義に必要なことを見極めて整理し効率良く進めて行きましょう。

2.移行の計画・実装

次に、クラウド移行するにあたって、必要な機能の選定やスケジュールの設定、移行作業の手順などを考えて計画を立てます。クラウドの実装モデルは「パブリッククラウド」・「プライベートクラウド」・「ハイブリッドクラウド」などがあります。業務効率化を図るためには、自社に合ったものを導入するようにしましょう。

パブリッククラウド、プライベートクラウドなどそれぞれの違いについては、別記事「ハイブリッドクラウドとは?メリットやポイントをわかりやすく解説」をご覧ください。

3.運用

基幹システムのクラウド移行作業が完了したらテスト運用を開始します。テスト運用で不具合やトラブルが発生しなければ、本格的な運用を開始しましょう。

基幹システムのクラウド移行における5つの課題と解決策

ここまでで、基幹システムのクラウド移行の基礎基本や、具体的な手順についてお伝えしてきました。自社に合ったものを導入し、スムーズな移行作業を行うためには、いくつかの課題をクリアする必要があります。

ここでは、基幹システムのクラウド移行における5つの課題と解決策を解説していきます。

  1. クラウドサービスが多くて迷う
  2. 従業員のITリテラシーを高める教育が必要になる
  3. 外部サービスの利用は不測の事態が発生する恐れがある
  4. 情報セキュリティ事故のリスクがある
  5. カスタマイズ性が劣る

1.クラウドサービスが多くて迷う

企業が社内システムをクラウド移行する場合、クラウド事業者が販売しているクラウドサービスの仕様に合わせて最適化が必要です。自社に不必要な機能が備わっていると業務効率の改善に繋がりません。クラウドサービスは多いのでどれを選ぶべきか迷う企業もあるでしょう。基幹システムをクラウド化すると、簡単に他のクラウドサービスへ切り替えることができないので注意が必要です。

解決策

契約するクラウドサービスは、自社のビジネスに必要な機能が備わっているのかや、システムの拡張性が高いのかなどを考えることが大切です。そのうえで、達成したいビジョンを明確化して自社の業務内容に合う利便性が高い、クラウドサービスを利用しましょう。

2.従業員のITリテラシーを高める教育が必要になる

今まで自社で運用していた社内システムを、外部サービスを利用してクラウド化すると、従業員は1から操作の仕方を覚えなおさなければいけません。従業員のなかには、デジタル化についていけない人もいます。従業員全員が使いこなせるようになるためには、一人ひとりに対してITリテラシーを高める教育が必要になります。

解決策

基幹システムのクラウド移行をしたら、従業員に新たなクラウドサービスに慣れてもらうために、教育の計画と実行が必要です。例えば、ビジネスの繁忙期以外の仕事が忙しくない時期に、定期的な勉強会や講習の実施などを行います。また、従業員全員が簡単に扱えて属人的にならないように、操作手順をマニュアル化するのも効果的でしょう。

3.外部サービスの利用は不測の事態が発生する恐れがある

社内システムをクラウド化するために外部サービスを利用する場合は、システム運用をクラウド事業者に任せっきりになります。もしかすると、クラウドサービスを提供している事業者が突然、倒産したり通信トラブルがおきたりなど、不測の事態が発生する恐れがあるため注意が必要です。

解決策

不測の事態に備えて、社内の重要なデータや個人情報のバックアップを取得します。クラウドサービス事業者にも万が一に備えて、起こり得るリスクへの対応を確認しましょう。自社においても、基幹システムが必要とする可用性を低下させず継続的に、維持できるのか対策を練っておくことが大切です。

4.情報セキュリティ事故のリスクがある

クラウドサービスは、インターネットが届く範囲内であればどこからでもアクセス可能です。時間や場所を限定せずに利用できる反面、情報セキュリティ事故のリスクがあるため注意が必要です。

解決策

基幹システムのクラウド化は、見方によっては自社で行う重要なデータや、個人情報を守るためのセキュリティ対策より安全かもしれません。なぜなら、クラウド移行の場合は基本的にクラウド事業者がサーバーや、ネットワークのセキュリティ対策を万全に進めてくれるからです。情報セキュリティ事故のリスクはあるので、強固なセキュリティを確保していて、信頼できるクラウド事業者と契約するようにしましょう。

5.カスタマイズ性が劣る

自社で構築するオンプレミスの基幹システムは、目的やニーズに最適な機能を柔軟にカスタマイズしやすいという特徴があります。基幹システムのクラウド化は、クラウド事業者が販売しているクラウドサービスを契約するため、カスタマイズ性に劣る可能性があります。

解決策

社内システムをクラウド移行する前に、自社で必要な機能とカスタマイズ性を確認することが重要です。クラウドサービスではカスタマイズする際に、有料オプションを追加していく必要があるため、費用がどのくらいかかるのかも把握しておく必要があります。

まとめ

基幹システムのクラウド移行は、正しい手順を把握して計画的に実行することが失敗を防ぐために重要です。計画通りに進めても、スムーズに基幹システムのクラウド移行が完了するとは限りません。トラブルや不具合の発生を想定したうえで取り組み、適切に移行作業を進めて業務に支障をきたさないようにすることが大切です。そのうえで、自社に最適なクラウドサービス事業者と契約するようにしましょう。

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