2024.07.13
フェイクアラートとは?原因や効果的な5つのセキュリティ対策
近年、インターネットの普及に伴い、社会的にデジタル化が急速に進んでいます。パソコンやスマホなどのデバイスを利用中に、サイバー攻撃やコンピュータウイルスなどの被害に遭うユーザーが増えています。特に顕著な脅威の1つが、フェイクアラートです。
フェイクアラートとは、お使いのデバイスをネットワークを介して利用したり、受信したメールのURLや添付ファイルをクリックした際に、突如として表示される偽の警告メッセージです。例えば、スマホの画面上に「システムが危険にさらされています」、「お使いのApple iPhoneは19のウイルスによってひどく損傷されています」といった警告が表示されることがあります。
フェイクアラートは不安を煽って高額な商品やサービスを購入させたり、個人情報を入力させたりする目的があります。
この記事では、フェイクアラートの基礎基本と表示される原因や、見分け方と効果的な5つのセキュリティ対策などについて解説していきます。
フェイクアラートが表示された理由
フェイクアラートが突然デバイスに現れると驚いてしまうでしょう。しかし多くの場合、その警告に即座に従う必要はなく、冷静に対処することが大切です。
フェイクアラートが表示される原因は、下記のようなものがあります。
- 不正なソフトウェアの利用やWebサイトへのアクセス
- マルウェアやコンピュータウイルスの感染
- セキュリティが脆弱なソフトウェアの脆弱性
不正なソフトウェアの利用やWebサイトへのアクセス
フェイクアラートは不正なソフトウェアの利用や、Webサイトへアクセスすることで表示される可能性があります。
例えば、下記のようなケースです。
- 公式でないアプリをダウンロードした場合
- 受信メールで不審なURLや添付ファイルをクリックした場合
- 閲覧したWebサイトでフェイクアラートが作動する場合
開発元が不明の不審なアプリをインストールすると、フェイクアラートが含まれている可能性があります。送られてきたメールの不審なURLや添付ファイルをクリックすると偽の警告メッセージが表示されたり、個人情報の入力を求められるリスクもあります。
マルウェアやコンピュータウイルスの感染
インターネットを使用しているデバイスには、マルウェアやコンピュータウイルスが感染する可能性があります。例えば、「ウイルスに感染しています」などのアラートが表示されることがあります。
もちろんセキュリティツールによる本物の警告である可能性もありますが、実際に問題はない偽の警告である可能性も頭に入れておかなければなりません。フェイクアラートをクリックさせ、個人情報を盗み出したり有害なソフトウェアをダウンロードさせることが目的です。
セキュリティが脆弱なソフトウェア
ソフトウェアのセキュリティ脆弱性を狙われてフェイクアラートが表示される原因となります。OSやソフトウェアが最新バージョンにアップデートされていないと、セキュリティリスクは高くなります。
例えば、「Windowsのセキュリティシステムが破損しています」というような偽の警告メッセージが表示されることがあります。このようなメッセージは、サポートをセンターへ連絡させて、高額なサポート料金を騙し取ったり、偽のアップデートソフトをインストールさせて個人情報を盗み取ることを目的としています。
フェイクアラートの見分け方
フェイクアラートの被害を避けるためには、表示されたメッセージを慎重に確認することが重要です。フェイクアラートを見分ける方法としては、以下のポイントがあります。
- 文法やスペルの間違いがあるか
- 緊急性をアピールするメッセージが表示されているか
- 不審なリンクや添付ファイルが含まれているか
- 個人情報の提供を求める内容があるか
デバイスにフェイクアラートが表示されても、クリックなどの行動を起こさなければ、基本的には被害に遭うことはありません。
今日からできる5つのセキュリティ対策
フェイクアラートが表示される原因や見分け方についてお伝えしてきましたが、被害を未然に防ぐためにはセキュリティ対策が重要です。
フェイクアラートに対する効果的な5つのセキュリティ対策を紹介します。
1.定期的なアップデート
定期的にソフトウェアとシステムをアップデートすることで、フェイクアラートを含むさまざまなセキュリティ脅威からデバイスを保護できます。アップデートによってセキュリティの脆弱性が修正され、ソフトウェアやシステムが最新の状態に保たれて、セキュリティ強化に繋がります。
そのため、フェイクアラートの被害を避けるためには、ソフトウェアやシステムを常に最新の状態に保つことが重要です。
2.セキュリティソフトの利用
サイバー攻撃からデバイスを守るためには、信頼性の高いセキュリティソフトの利用も重要です。セキュリティソフトをインストールし、常に最新の状態に保つことで、フェイクアラートを含むリスクを軽減できます。
3.デバイスのセキュリティ設定の強化
デバイスのセキュリティ設定を強化することで、フェイクアラートのリスクの軽減が可能です。例えば、強力なパスワードの設定、不要なサービスの無効化、ファイアウォールの有効化などです。スマホであれば、画面ロックや指紋認証などのセキュリティ設定もあります。デバイスのセキュリティ設定を見直して、セキュリティ対策を強固にするようにしましょう。
4.多要素認証の導入
フェイクアラートを含む様々なセキュリティ脅威から守るために、多要素認証の導入も有効です。多要素認証はユーザー名とパスワードだけではなく、もう1つ以上の認証要素を必要とする認証方法です。例えば、認証コード、指紋や顔認証など複数の認証方法を組み合わせて、デバイスのセキュリティを強固にします。
5.従業員に対するITリテラシー教育の実施
従業員に対するITリテラシー教育を実施するのも重要なセキュリティ対策です。
フェイクアラートに対する正しい認識を高め、適切な対処方法を身につけさせることで、組織全体のセキュリティレベルが向上します。定期的にフェイクアラートの見分け方や様々なセキュリティ対策の教育・研修を実施することで、ITリテラシーを高め、企業をフェイクアラートやその他のセキュリティ脅威から守ることができます。
まとめ
フェイクアラートが表示されても、慌てずにクリックせずにポップアップを閉じるか、一時的にネットワークを切断して再起動することで、被害を防ぐことができます。
企業では業務に支障が出ないように、定期的に従業員が扱うデバイスのセキュリティ対策の実施が重要です。
- 定期的なアップデート
- セキュリティソフトの利用
- デバイスのセキュリティ設定の強化
- 多要素認証の導入
- 従業員に対するITリテラシー教育の実施
これらのセキュリティ対策を実施することで、企業が使用するデバイスをさまざまなセキュリティリスクから保護することができます。
閲覧ランキング
まだ集計されていません。