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DX化(ソフト)

2024.09.23

遠隔地でのデータバックアップは災害対策に必須!5つのメリットと注意点

多くの企業がデジタル化に取り組んでおり、データは組織の貴重な資産となっています。しかし、災害やサイバー攻撃など予期せぬ事態が発生した場合、データの損失は日常業務に甚大な影響を及ぼす可能性があります。そのため、データのバックアップは重要です。バックアップの方法は色々あります。特に遠隔地にデータを保存することは災害対策として有効です。。全てデータをバックアップする必要はなく、重要性やビジネスへの影響度によって取捨選択が大切です。

この記事では、遠隔地へのデータバックアップが災害対策において重要である理由や、5つのメリットと注意点などについてお伝えしていきます。

災害対策に必須の遠隔地バックアップ

データの遠隔地バックアップは、大きく分けて2つのアプローチがあります。1つはインターネットを介した、クラウドストレージの活用で遠隔地のサーバーに転送する方法です。もう1つは物理的な手段となる、バックアップ媒体(SSD、HDD、USBメモリ、磁気テープ等)を使ってデータを保存し、遠隔地に輸送する方法があります。

遠隔地にデータをバックアップすることは、災害が発生した場合にデータが一箇所で失われるリスクを減らすために有効です。企業が本社とは異なる地域に、バックアップデータを保管する対策です。例えば、東京に本社がある企業が大阪や福岡にバックアップデータを保管することで、災害によるデータ損失のリスクを減らせます。

データを複数の場所に分散して保管しておくと、一箇所が災害の影響を受けても他の場所に保管されたデータで、業務を継続できるようになります。

遠隔地にデータバックアップする5つのメリット

企業の機密情報や個人情報などの、大切なデータを保護するために遠隔地へのデータバックアップは、多くのメリットがあり災害対策に効果的です。

次の項目では、遠隔地にデータバックアップする、5つのメリットをお伝えしていきます。

1.データの安全性の向上

自然災害や事故が発生した場合、オフィス内のサーバーやデバイスのみにデータを保管していると、全てのデータを失う恐れがあるでしょう。遠隔地バックアップにより、データは異なる場所に分散されるため、喪失リスクが軽減され、データの安全性の向上に繋がります。

つまり、一箇所で発生した問題が全てのデータに影響を及ぼすことが少なくなります。例えば、企業の本社が災害に見舞われた場合でも、遠隔地に保存されているデータがあれば、迅速にビジネスを再開することが可能です。

2.コスト削減

USBメモリ、外付けHDDなどの物理的なストレージにデータを保存する場合、購入費用、メンテナンス代、電気代などが発生します。一方、クラウドベースの遠隔地バックアップを利用することで、上記のコストの大幅な削減が可能です。

例えば、クラウドサービスを利用して遠隔地バックアップを実施すれば、初期投資や維持費用を抑えられます。データの増加に応じて柔軟に容量を増やせるため、コスト効率が高いです。

3.バックアップの自動化の実現

遠隔地バックアップは、ネットワークを通じて自動的なデータの転送を可能にします。データのバックアップの自動化を実現できれば、手動での作業が不要です。バックアップの頻度や精度が向上したり、ヒューマンエラーの防止に繋がったりします。自動化されたバックアップは、定期的にデータを保存するため、最新のデータを常に保管できます。

4.セキュリティの向上

ネットワークを介したデータの転送で、遠隔地バックアップを提供するプロバイダーは、強固なセキュリティ対策を実施しています。例えば、データの暗号化、アクセス管理や制限、監視などのセキュリティ対策です。遠隔地バックアップによって、強固なセキュリティの確保に繋がり、企業のデータを情報漏えいや不正アクセスから守ります。

5.業務の継続性の確保

万が一の災害や問題が発生した場合でも、遠隔地にバックアップがあると、迅速にデータを復旧し日常業務を再開できます。ビジネスの中断が最小限に抑えられ、業務の継続性の確保に繋がります。円滑に日常業務を再開できると、取引先や顧客への対応が継続できて、企業の社会的信用や企業ブランドに対して大きなダメージを受けるリスクを回避できるでしょう。

実施時の5つの注意点

これまで、遠隔地にデータをバックアップすることが災害対策において多くの利点があることをご紹介してきました。企業の情報資産の安全性を高めるためには、同時に注意すべきポイントがいくつかあります。

次の項目では、遠隔地にデータバックアップする、5つの注意点をお伝えしていきます。

1.データの復旧速度

データの復旧速度は、ビジネスの中断時間を最小限に抑えるために重要です。遠隔地にデータを保存している企業の中には、復旧に時間がかかる場合もあるかもしれません。特に、大量のデータを復旧する際は、時間がかかりやすいでしょう。復旧速度が遅いと日常業務の再開が遅れ、顧客満足度や企業利益、社会的信用などの低下に繋がる恐れがあるため注意が必要です。

2.データの転送速度

データの転送速度は、遠隔地へのバックアップを効率的に行うために欠かせません。インターネットの速度が遅かったり、大量のデータを転送させる必要があるとき、転送に時間がかかる可能性があります。大量のデータを迅速に転送できなければ、バックアップが完了するまでの時間が長くなります。

3.バックアップの実施頻度

遠隔地におけるデータバックアップの頻度が少ないと、最新データの損失リスクが高くなります。定期的にバックアップを行うことで、失われる情報量を最小限に抑えたり、最新データの復旧がしやすくなります。しかし、頻繁なバックアップは、ストレージ容量の圧迫やコストの増加、システムへの過負荷を招く恐れがあるため注意が必要です。

4.セキュリティに関するリスク

インターネットを利用した遠隔地バックアップを実施する際は、セキュリティリスクが伴います。例えば、サイバー攻撃や悪意のある第三者からの攻撃により、データの盗難や悪用されるなどです。このため、オンラインでの遠隔地バックアップには、データを保護するための厳重なセキュリティ対策が不可欠です。

5.コストの増加

物理的な手段を用いてデータを遠隔地に輸送する場合、初期投資が低い可能性がありますが、運搬と管理のコストがかかります。ネットワークを介してデータの遠隔地バックアップを行う際は、プロバイダーやクラウドストレージの利用料金が発生するでしょう。データの転送や保管にかかる費用も考慮する必要があります。

計画的なバックアップ戦略を行わなければ、様々なコストの増加により、企業の予算を圧迫してしまうかもしれません。災害対策や予期せぬ事態に備えて、コストと利便性を天秤にかけ、最適なバックアップ戦略を行うことが重要です。

まとめ

災害やあらゆるセキュリティ脅威からデータを守るためには、遠隔地へのデータバックアップが有効な手段となります。ただし、データの安全性を高めるためには、遠隔地バックアップを定期的に行うだけでは不十分です。BCP(事業継続計画)の策定や、遠隔地バックアップの実施と同時に、強固なセキュリティの確保も重要です。

上記でお伝えした、遠隔地データバックアップの5つのメリットと注意点を理解し、自社の目的やニーズに合わせて最適な方法を選択しましょう。

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