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IT環境(工事)

2024.11.22

ルーターとモデムの違いとは?見分け方やネット接続の基礎知識を解説

ルーターとモデムは外観が似ているので混同されがちですが、それぞれ異なる役割を持っています。パソコン、タブレット、スマホなどのデバイスをインターネットに接続するためには不可欠です。オフィスにルーターやモデムを設置するのであれば、ネットワーク機器の構成や性能によって、生産性や業務効率に大きな影響を与えるので理解を深めておくことは重要です。

この記事では、ルーターとモデムの基本的な知識や、見分け方などについて解説していきます。

ルーターとモデムの基本情報

どちらもインターネット接続を実現するために必要な機器ですが、ルーターとモデムは異なる役割を持っています。以下では、それぞれの機能の違いについて説明します。

ルーター

ルーターは、パソコンやスマートフォン、タブレットなどの複数のデバイスをネットワークに接続するための装置です。具体的には、インターネット回線から提供される1つのIPアドレスを、家庭内やオフィス内で使う複数のデバイスに分配する役割です。ルーターはモデムやONUと接続した後、有線または無線で接続します。

多くのルーターには、Wi-Fi機能が搭載されており、無線LAN環境では配線ケーブルなしで、デバイスをインターネットに接続可能です。外部からの不正アクセスを防止する、ファイアウォール機能も備えたタイプも多く、セキュリティ対策も施されています。

モデム

モデムはアナログ信号、デジタル信号の相互変換を行い、インターネットへの接続を可能にする装置です。具体的にはアナログ信号(電話回線)とデジタル信号(パソコンやスマホが使う信号)を相互変換します。

モデムは主にADSLやケーブルテレビ回線で使用されており、インターネット回線とデバイスをつなぐ重要な役割を担います。光回線を利用する場合は、モデムの代わりにONU(光回線終端装置)を使って接続します。

ルーターとモデムの違い

インターネット環境を構築するうえで、どのような違いがあるのかや、見分け方がわからない人もいるのではないでしょうか。次の項目では、ルーターとモデムの違いと見分け方をお伝えしていきます。

回線コネクタの有無

ルーターとモデムを区別する方法の一つは、回線コネクタの有無です。モデムの背面には、モジュラージャックと呼ばれる回線コネクタが設けられています。電話回線やLANケーブルを繋ぐ際に用いられる回線コネクタです。接続端子であるモジュラージャックが付いている場合、その機器はモデムであると判断できます。

LANポートの数

ルーターとモデムは、LANポートの数で区別することができます。モデムは主にADSLやケーブルテレビの接続装置として使用され、通常は1つのLANポートしか備えていません。これは、モデムが一度に1台の機器に接続されることを前提にしているためです。

一方、ルーターは複数のデバイスをインターネットに接続するための装置です。複数の機器との有線接続が想定されているので、ルーターの側面に複数のLANポートがあります。

2台以上の接続にはルーターが必要

ルーターは、1つのインターネット回線を複数のデバイスに分配し、それぞれにIPアドレスを割り当てます。複数のデバイスをインターネットに接続する場合は、ルーターとモデムまたはONUが両方必要です。

1台の端末だけを使うのであれば、モデムやONUだけで十分で、ルーターは必要ありません。つまり、ルーターを使用しない場合、1つのインターネット回線に1つの端末のみしか接続できないのです。

光回線ではモデムではなくONU(光回線終端装置)が使用される

光回線の場合、モデムではなく「ONU(光回線終端装置)」という装置が必要です。モデムは、アナログ信号とデジタル信号を変換してインターネット接続を実現しますが、光回線ではONUがその役割を担います。ONUは、光ファイバーを通じて受信した光信号を、パソコンやルーターが理解できる電気信号に変換します。

社内で使用するのであれば、基本的にONUはプロバイダから貸し出されているので、通信事業者と契約を行いレンタルできます。ONUとルーターを有線LANケーブルで介して、デバイスへ接続することで、高速なインターネット通信が可能です。

一体型なら1台で完結する

最近では、モデムやONU、ルーターの機能をひとつにまとめた製品が増えています。一体型デバイスを使用すれば、ネットワーク機器が1台で済むため設置が簡単です。1台で複数の機能を果たすため、配線や設置スペースを少なくでき見た目もスッキリします。

ただし、一体型の場合、故障すると全ての機能が使えなくなるリスクがあります。性能によって通信速度や安定性が異なるため、オフィスのインターネット環境や、利用状況に合った製品選びが重要です。

多機能なホームゲートウェイ

ホームゲートウェイは、ルーター、モデム、ONU、Wi-Fiアクセスポイントなど複数の機能を一体化したデバイスです。ホームゲートウェイを使用することで、社内のネットワーク管理が一元化され、利便性が向上します。Wi-Fi機能を搭載しているタイプであれば、オフィス内での無線LAN環境も簡単に構築できます。

また、ホームゲートウェイは、1台でひかり電話とインターネット接続が可能です。主にNTTフレッツ光などのサービスで提供されています。ひかり電話サービスを利用する際に、ホームゲートウェイは必須です。一体型と同様に故障した場合には、全てのサービスが停止してしまうリスクがあります。

まとめ

ルーター、モデム、ONUはそれぞれ異なる役割を持ちますが、一体型製品やホームゲートウェイなど便利な選択肢も増えています。社内でインターネットの利用を検討する際は、オフィス環境や目的に合った通信機器の構成を選ぶことが重要です。それを踏まえたうえで、高速かつ安定した通信環境を実現するために、通信機器や周辺機器の性能も考慮して生産性や業務効率の向上を図りましょう。

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