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IT環境(工事)

2024.11.29

小規模オフィスでWi-Fi構築を行う際の注意点と最適なルーターの選び方

小規模オフィスでWi-Fiを構築する際、ネットワーク環境の最適化は欠かせません。通信の安定性や速度を最大限に活用して、ビジネスの生産性や、業務効率を高めることが重要です。そのためには、Wi-Fi接続に関するいくつかの注意点と、適切なルーターの選び方があります。

本記事では、小規模オフィスに最適なWi-Fi構築を実現するための注意点や、最適なルーターの選び方をお伝えしていきます。

家庭向けWi-Fiとの違い

法人向けWi-Fiと家庭向けWi-Fiは、それぞれ利用環境や目的に応じて異なる特徴を持っています。

法人向けWi-Fiは、企業や団体のビジネス環境での使用を前提に提供されています。企業では機密情報や個人情報など、重要な情報資産を扱うことが多いため、セキュリティと接続の安定性が重視されています。また、オフィスでは複数のデバイスが同時に利用されるため、大量の接続にも対応できる高性能な機能が搭載されており、数十台~数百台のデバイスが安定して接続可能です。

家庭向けWi-Fiは、一般家庭での日常的なインターネット利用を目的として提供されています。セットアップが簡単で、購入後すぐに設定して使用開始できる点が魅力です。法人向けほど複雑なセキュリティ機能はありませんが、コストパフォーマンスと使いやすさを重視しており、日常的なインターネット利用には十分な性能を提供します。

小規模オフィスでWi-Fiを導入する際のポイント

小規模オフィスでは、法人向けWi-Fiを選ぶことが適している場合が多いです。しかし、無線LANを導入する場合、いくつかの注意点があります。

ここからは、小規模オフィスでWi-Fi構築を行う際の注意点をお伝えしていきます。

家庭用のルーターを使わない

家庭用ルーターは、通常、限られた数のデバイス接続を前提に設計されています。そのため、オフィスのように多数の機器が同時に接続されると、通信速度の低下や、接続の不安定さを招く恐れがあります。

一方、業務用ルーターは、多数のデバイスを安定して接続できるように設計されており、高度なセキュリティ機能を備えているため、オフィス環境に最適です。さらに、VPNやゲストネットワークなど、ビジネスに必要な機能を提供しています。

セキュリティ対策は必須

オフィスのネットワークは、機密情報や個人情報を扱うことが多いため、セキュリティ対策が重要です。例えば、強力なパスワードの設定、ファイアウォールの導入、定期的なソフトウェアの更新などを行い、ネットワークの安全性を確保します。

また、業務用とゲスト用のネットワークを分離することで、セキュリティリスクを軽減できます。ネットワーク上のデバイスを定期的に監視して、第三者による不審な活動がないか確認することも大切です。

電波範囲と接続エリアの確認

Wi-Fiの電波がオフィス全体に届くように、設計することが必要です。電波が届かないエリアがあると、業務に支障をきたす可能性があります。安定したWi-Fi接続を全体に提供するためには、電波範囲と接続エリアの確認が大切です。

例えば、メッシュWi-Fiシステムや中継器を利用して、電波が届きにくい場所を補完することが効果的です。物理的な障害物が多い場合は、アクセスポイントの配置を工夫することで、カバーエリアを最適化できます。

周波数帯や電波干渉の考慮

周波数帯(2.4GHz、5GHz、6GHz)を適切に選択して、電波干渉を最小限に抑えるためのチャネル設定が重要です。小規模オフィスでWi-Fiを設置する場合、建物内でのネットワーク接続になります。基本的には障害物に強く、広範囲に電波が届きやすい、2.4GHz帯の周波数帯の利用が向いているでしょう。

5GHz帯は干渉が少なく高速通信に適していますが、障害物には弱いです。Wi-fi 6Eから拡張された6GHz帯は、さらに高速通信が可能で電波干渉が少なく、障害物に弱い特徴があります。オフィス環境は、各社違いますから状況に応じて、適切な周波数帯を選択することが大切です。

将来的な拡張性を考慮する

現在は小規模オフィスでも、ネットワーク環境がオフィスの成長や、デバイス数の増加に対応できるように、将来的な拡張を考慮しておくことが大切です。例えば、社員数やデバイスの増加、IoTデバイスの導入などに備え、余裕のあるネットワーク設計を行うことが重要です。最新規格への対応や、ネットワーク機器のアップグレードも計画に含めることが推奨されます。

小規模オフィスに最適なルーターの選び方

小規模オフィスで使用するWi-Fiルーターの選定は、通信の安定性や速度を最大限に引き出すために重要です。

次の項目では、小規模オフィスでWi-Fi構築に最適なルーターの、選び方をお伝えしていきます。

オフィスの規模やレイアウトを考慮

オフィスの広さやレイアウトは、ルーター選びに大きく影響します。広さや間取りによって、最適なWi-Fiルーターは異なります。小さなスペースでは、高性能な単一のルーターで十分な性能を発揮できる可能性があるでしょう。ただし、小規模オフィスでも、壁や障害物が多い場合は電波が届きにくくなるため、ルーターの配置に工夫が必要です。

同時接続台数に対応したルーター

接続するデバイス数が多い場合には、対応する業務用ルーターを選ぶことが重要です。ルーターのスペックを確認して、同時接続台数に対応したモデルを選びます。多くのデバイスが同時に接続されても、安定した通信が可能なモデルを選びましょう。

メッシュWi-Fiシステムに対応したルーター

メッシュWi-Fiは複数のアクセスポイントを使用しています。そのため、オフィス全体に均等な電波を提供し、デッドゾーンをなくすことができます。小規模オフィスの複雑なレイアウトや大規模なオフィスに、メッシュWi-Fiシステムに対応した、ルーターを設置するのが効果的です。メッシュWi-Fiシステムは、自動的に最適な電波に切り替える機能を持ち、電波強度が弱いエリアにも対応できます。

最新のセキュリティに対応したルーター

ネットワークを利用するのであれば、セキュリティはビジネス環境で不可欠です。例えば、WPA3など最新のセキュリティに対応したルーターを選ぶことで、不正アクセスからネットワークを守れます。ファームウェアアップデートで、セキュリティ機能を最新状態に保持、VPNサポートなど追加のセキュリティ機能の考慮も大切です。

設定が簡単で管理がしやすいルーター

設定が簡単で、管理がしやすいルーターを選ぶことで、ネットワークの運用がスムーズになります。設定や管理が簡単なルーターは、小規模オフィスにIT担当者がいない、従業員のITリテラシーが低いなどの場合でも扱いやすいです。IT専門知識がない場合でも、使いやすいインターフェースと、サポート体制が整った製品を選ぶと良いでしょう。

まとめ

法人向けWi-Fiと家庭向けWi-Fiには、セキュリティレベルや同時接続デバイス数、管理機能などで大きな違いがあります。ビジネス環境では、多くのデバイスを安全かつ効率的に管理する必要があるため、法人向けWi-Fiには高度なセキュリティと充実した管理機能が求められます。企業で使用する場合は、Wi-Fiの特徴や上記でお伝えした注意点と、ルーターの選び方を理解し、自社の目的やニーズに合った選択をすることが重要です。

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