2023.04.29
アクセスログを確認する5つの方法|ログ管理システムの機能も解説
デジタル化が加速していくなかで企業では、今までの出社して仕事をするという概念が一変したことで、社員の勤怠管理がアナログな方法では難しくなったり、インターネット利用でのセキュリティ面のリスクを気にしたりする必要がでてきました。
企業は自社で使用するパソコンやシステムの利用状況、アクセス状況を把握して管理するために従業員や外部からのアクセスログを記録するようにしているところが増えています。この記事では、アクセスログを確認する5つの方法や注意点と、ログ確認におすすめなログ管理システムの機能などについて解説していきます。
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▼目次
1.アクセスログが必要になる状況
企業が支給したパソコンやタブレットなどのデバイスを、従業員が仕事で使うようになると「個人情報・取引先情報・顧客情報・会社の機密情報」などの重要なデータを取り扱うことになります。
デジタル化に対応できたとしても、重要なデータを情報漏洩しないように気をつけたり第三者からの不正アクセスや不正操作されないように、セキュリティを厳重にするなど常に注意が必要です。アクセスログを記録して「誰が、いつ、何を、どこで、どのように、なぜ」といった5W1Hを、明確に管理するログ管理を行いトラブルが起きないように努めることが重要です。
具体的にアクセスログを確認する必要性を解説していきます。
- テレワークや新しい働き方への対応
- データの漏えいや不正利用の監視・防止
テレワークや新しい働き方への対応
テレワークやリモートワークをする従業員は、社内以外で時間や場所にとらわれない働き方ができます。そうなると勤怠管理が難しくなりますし、不特定多数の人の目に触れる場所で働くこともあるため情報漏えい、IT製品の紛失・盗難のリスクも高まります。
そのため企業は仕事で使用するWebサーバーやIT製品の利用状況、アクセス状況をしっかりと把握して重要なデータを守るためにアクセスログを確認する必要があるのです。
アクセスログの記録を取り、パソコンやタブレットなどのデバイスやシステムの利用状況を把握しておくと、トラブルが起きた際に5W1Hを用いて原因究明がしやすくなります。
データの漏えいや不正利用の監視・防止
従業員のヒューマンエラーや、第三者からの不正アクセス、不正操作などで企業の重要なデータや様々な情報が漏えいしないようにアクセスログを管理していると、万が一トラブルが起きた際に早急に対処できます。
会社のパソコンやタブレット端末をインターネットに接続して、利用するということは同時に第三者からのサイバー攻撃や内部不正などで不正利用される危険性があります。アクセスログはログ管理システムを使用すると、リアルタイムに取得できるので外部や社内の不正利用の監視・防止に役立ちます。
2.アクセスログの確認方法
アクセスログには以下のような確認方法があります。
- イベントログに自動的に記録させる
- オンラインストレージサービスを利用する
- パケット情報からアクセスログの解析をする
- アクセスログ管理システムを導入する
- 従業員各自でアクセス履歴を記録させる
イベントログに自動的に記録させる
アクセスログの確認方法としてパソコンのOSのWindowsには、イベントログを使って自動的にアクセスログを記録する機能が備わっています。
イベントログとは、そのコンピューターで行われた操作を時系列で記録したデータのことです。手軽にアクセスログを取得できますが、パソコンを使用している従業員分のイベントログの記録と収集が必要になるので、管理者は手間がかかります。
クラウドストレージサービスを利用する
インターネット接続が可能な環境下であれば、アクセスログの確認はクラウドストレージサービスの利用が便利です。
クラウドストレージとは、インターネット上にあるサーバーを使って、データを保存できるサービスです。例えば、普段パソコンやスマートフォンに保存している写真や書類を、クラウドストレージにアップロードすることで、インターネットに接続されたどの端末からでも、いつでもアクセスできます。また、同じデータを複数の端末で共有することも可能です。
ネット環境があればどこの場所からでも利用できますし、アクセス状況やファイルが暗号化されるのでセキュリティ面も安心できます。
パケット情報からアクセスログの解析をする
ネットワーク上で通信されるデータのかたまりのパケットも、アクセスログの確認に利用できます。
収集したパケット情報から、HTTPやHTTPS通信に関する情報だけを抽出・解析し、アクセスログが作成できます。アクセスログから解析できる情報は、IPアドレス、ユーザーエージェント、アクセス日時、リクエストURL、ステータスコードなどがあります。
パケット情報を解析することでアクセスログを取得できますが、専門知識やパケットを監視するためのソフトウェアが必要になるので管理できる人が限定されます。
従業員各自でアクセス履歴を記録させる
従業員が仕事で使用しているパソコンのOSがWindowsであれば、各自でアクセス履歴を記録させることができます。スタートメニューのコンピュータの管理からアクセスログを取得できますが、ITの知識が乏しかったり機械音痴の社員は操作を覚えるまで時間がかかり、やるべき仕事に支障をきたす恐れがあります。
アクセスログ管理システムを導入する
アクセスログの取得を自動化でき、効率的なログ管理が行える方法がアクセスログ管理システムの導入です。従業員全員分のログを一括で管理できますし、システムでログの取得が可能なため正確性が増しますがアクセスログ管理システムを導入するための費用が必要になります。
3.アクセスログを確認する際の注意点
アクセスログを確認する際の注意点を解説していきます。
- システム時刻が正確か把握する
- 定期的にアクセスログを確認する
- 不具合やウイルスに感染していないか確認する
システム時刻が正確か把握する
せっかく従業員や第三者からのアクセスログの取得・管理が上手くできていても、システム時刻がズレていると正確性が失われてしまいます。何かトラブルが起きた際に原因を突き止めることが難しくなるので、アクセスログを確認する時はシステム時刻が正確なのか把握する必要があります。
定期的にアクセスログを確認する
トラブルやセキュリティ事故の防止や早期発見のためには、定期的にアクセスログを確認することが大切です。問題が起きた際はすぐに対応できないと、場合によっては取り返しのつかない事態になる恐れがあるので計画的に実施するようにしましょう。
不具合やウイルスに感染していないか確認する
アクセスログの取得・管理を行っているとパソコンやタブレットなどのデバイス、システムやサーバーに不具合が起きたりコンピューターウイルスに感染するリスクがあります。意図しない事故の場合もありますし、悪意のある者が故意に行うこともあり得るので定期的に問題が無いかチェックすることが大切です。
4.アクセスログの確認にはログ確認システムがおすすめ
企業の従業員数が多い場合や、組織力を高めたいのであればアクセスログの確認にはログ確認システムの導入がおすすめです。
ログ確認システムには以下のような便利な機能が付いています。
- アラート機能
- ログを保存・監視・分析する機能
- レポート機能
アラート機能
予めメール・ SNSなど伝達手段を設定してアラート機能を有効にすると、管理者以外のアクセスがあったり異常が起きたりした際にアラートを通知してくれます。
ログを保存・監視・分析する機能
ログ確認システムを導入すると、ログの保存・監視・分析などが自動的に行えるので手動で行うよりも時間と労力の節約ができ、ヒューマンエラーを心配する必要もありません。
レポート機能
レポート機能を使って、アクセスログの取得期間を細かく設定できます。抽出したい期日のデータをレポートにまとめてアウトプットできるため、アクセスログの分析に便利な機能です。
まとめ◆社内のセキュリティを高めよう
デジタル化に対応する企業が増えてきましたが、パソコンやタブレットなどのデバイスを仕事で使用して、従業員一人ひとりが時間や場所にとらわれない働き方をするためにはインターネットの接続が必要です。
インターネットを利用するということは、同時にサイバー攻撃や重要なデータの情報漏洩などの危険性があるのでセキュリティを強化する必要があります。第三者からの悪意のある攻撃や社内の内部統制を図るためにも、従業員や外部からのアクセスの記録を取得・監視・管理して企業の重要なデータを守ることが大切です。
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