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DX化(ソフト)

2024.08.25

AIのセキュリティは問題ないのか?AIを使ったセキュリティ対策や問題点を解説

企業では大量の個人情報や機密情報を取り扱っています。万が一、情報漏えいさせてしまうと多くの人々に迷惑がかかり、会社の社会的信用も損ないます。年々、増加するサイバー攻撃の被害にあわないように、AIを利用したセキュリティ対策を導入する企業が増えてきています。AIセキュリティの効果を最大限に引き出すには、効果的な対策と問題点を把握したうえで、実践することが大切です。

この記事では、AIセキュリティの基礎基本や、生成AIによる5つの効果的な対策と問題点などについて詳しく解説します。

AIセキュリティでサイバー攻撃に対抗する

AIの導入が企業のビジネスやセキュリティ対策で増加しています。人工知能は人間よりも迅速かつ正確に処理を行う能力があり、優れたパフォーマンスを発揮します。AIは短時間で大量のデータを学習し、分析し、処理することができるため、特にサイバー攻撃への対策として有効です。最近では、機密情報や個人情報を守るためにAIセキュリティを採用する企業が増えてきています。

しかしAIによるセキュリティは完璧ではない

企業がAIセキュリティに依存し過ぎるのは危ないです。AIはとても優秀な人工知能ですが、セキュリティは完璧ではないからです。ITは常に進化しているため、定期的な更新が必要です。

セキュリティ対策においても同様です。サイバー攻撃の手法や内容は日々進化しています。セキュリティ対策とサイバー攻撃は、常にいたちごっこ状態です。サイバー攻撃の被害にあわないためには、定期的に最先端の情報を取り入れ、効果的な対策の実施が必要です。

AIを活用したセキュリティ対策

AIセキュリティの効果を最大限に高めるためには、下記のような効果的な対策が重要です。次の項目では、AIを活用したセキュリティ対策をお伝えしていきます。

1.多要素認証の導入

多要素認証は、ユーザーが自分の身元を証明するために、複数の認証要素を要求する方法です。例えば、パスワードに加えてスマートフォンに送られる認証コードや、指紋認証などを組み合わせてセキュリティの強化が可能です。AIはユーザーの行動パターンを学習して、通常とは異なる行動が検出された場合に追加の認証を要求します。

2.データの暗号化

データの暗号化は、情報を保護するための基本的な手段です。企業では機密情報や顧客情報を保存する際に、データの暗号化により情報漏えいのリスクを減らします。デバイスやサーバーから送信中のデータや、保存されているデータを暗号化することで、第三者による不正なアクセスを防ぎます。

3.セキュリティパッチの適用

ソフトウェアの脆弱性が発見された場合、AIは自動的にセキュリティパッチを適用してシステムの安全を最新の状態に保ちます。セキュリティパッチは、脆弱性を修正するためにリリースされます。新たな脆弱性が発見された場合、AIが情報収集して関連するパッチを自動的に適用することで、悪意のある第三者が脆弱性を悪用する前にシステムの保護が可能です。

4.自動化されたセキュリティ監視

AIはネットワークやシステムの異常な活動を、リアルタイムで自動的に監視して、トラブルが発生すれば迅速に対応します。例えば、セキュリティ監視を自動化することで、異常なトラフィックや不正なアクセス試行を検出するなど、サイバー攻撃の兆候を早期に発見します。AIセキュリティを導入すれば、企業のネットワークを24時間監視することも可能です。トラブルが発生しても迅速な対応が可能となり、被害を最小限に抑えられます。

5.AIと人間の両方による役割分担

AIは万能ではありません。最終的な判断と実行は人間が行い、適切な対応をしなければいけません。最も効果的なセキュリティ対策は、AIの技術と人間の専門知識との組み合わせです。AIと人間の両方による役割分担により、強固なセキュリティ体制を構築できます。

AIセキュリティの5つの問題点

ここまでで、AIセキュリティの基礎基本や5つの対策についてお伝えしてきました。効果的な対策を行ううえで、注意すべきポイントもいくつかあります。次の項目では、AIセキュリティの5つの問題点をお伝えしていきます。

1.絶対に判断ミスをしないとは限らない

AIは万能ではありませんから、絶対に判断ミスをしないとは限りません。AIは複雑なアルゴリズムと大量のデータに基づいて意思決定を行います。しかし、誤ったデータを学習した場合や、予期しない状況に直面した時に誤った判断を下す恐れがあります。

2.個人情報や機密情報の漏えい

個人情報が含まれた顧客データや、機密データの処理・管理にAIを活用している企業もあります。例えば、AIが顧客データを分析する際に、セキュリティが甘く、適切なセキュリティ対策が施されていないと、サイバー攻撃によりデータが、第三者に漏えいするリスクがあります。個人情報や機密情報の漏えいは、プライバシーの侵害や企業の信用を失うため、データの安全性の確保が重要です。

3.サイバー攻撃の被害

AIセキュリティを構築していると、AIシステム自体がサイバー攻撃の対象となる場合があります。例えば、AIを利用したフィッシング攻撃やコンピュータウイルスの感染などが考えられます。AIシステム自体が攻撃を受ければ、システム全体のセキュリティが脅かされる危険性があるでしょう。

4.コストがかかる

企業がAIセキュリティ対策を導入する場合、高度なセキュリティソフトウェアの購入や、専門のセキュリティチームの雇用が必要です。また、AIセキュリティの効果を維持するためには、定期的なアップデートやメンテナンスも必要です。AIセキュリティ対策は高度であり、それに伴うコストも高額になる可能性があります。計画的な導入を行わないと、初期投資や運用コストが増加して、企業の予算に大きな影響を与えるかもしれません。

5.高度なセキュリティ対策を行う人材の教育

高度なAIセキュリティ対策の実現には、専門的な知識と技術を持った人材が必要です。例えば、企業のAIセキュリティを担当するエンジニアが、最新のセキュリティ技術を学ぶためには、継続的な教育や研修が求められます。

セキュリティ技術は常に進化しているため、エンジニアは知識と技術を、ブラッシュアップしていかなければいけません。定期的な教育と研修には時間とコストがかかります。セキュリティ対策の質を低下させないためにも、人材育成が不可欠です。

まとめ

AI技術の進化は、企業のセキュリティ対策を一層強化する可能性を持っていますが、まだまだAIは万能ではないため、依然として課題や問題が存在します。サイバー攻撃のリスクを最小限に抑えるためには、定期的に最新の知識とスキルを学習し、適切なセキュリティ対策が必要です。お伝えしてきた、5つの効果的な対策や問題点を理解して、自社に合ったAIセキュリティ対策を導入しましょう。

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