2023.07.28
SaaSとは?メリット・デメリット・サービス例などを徹底解説!
「SaaSってどんなサービス?」
「SaaSを導入するメリットやデメリットを知りたい」
上記のような疑問を抱える企業様も多いのではないでしょうか。
SaaSを導入するとソフトウェア開発が不要になり、コストを抑えながら高度な機能を利用できます。SaaSサービスには、業務でよく利用するGmail・Zoom・Chatworkなどがあります。
本記事では、SaaSを導入するメリットやデメリットなどを解説します。SaaSの導入をお考えの企業様は、ぜひ参考にしてください。
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1.SaaSとは?
SaaSとは、クラウド事業者が提供するソフトウェアをインターネットを経由してユーザーが利用できるサービスです。SaaSは、インターネットを経由してどこからでもアクセスが可能であり、外出先や自宅でもソフトウェアを利用できます。
なぜなら、SaaSはクラウドで提供されるサービスだからです。利用可能なアカウントであれば、パソコンなど異なるデバイスでもアクセスできます。
また、複数のユーザーが同時に編集作業やファイルを閲覧できます。編集したファイルはクラウド上で保存されるので、常に最新のファイルを複数人で共有が可能です。
SaaSの代表的なサービスとして、下記のようなものがあります。
- ChatworkやSlackなどのビジネスチャット
- Gmail や Yahoo! メール
- ZoomやMicrosoft TeamsなどのWeb会議システム
- マネーフォワード クラウド会計や弥生会計オンラインなどの会計ソフト
- Google DriveやDropboxなどのオンラインストレージ
SaaS・IaaS・PaaSの違いとは?
SaaS・IaaS・PaaSの違いは、提供範囲による自由度の違いです。サービス範囲は、下記の通りです。
- SaaS:ソフトウェアを提供
- IaaS:プラットフォームを提供
- PaaS:インフラを提供
SaaSは提供範囲が一番広く、ユーザーの専門性が低くても扱いやすいです。一方で自由度が低いサービスです。
IaaSはインフラだけが提供されるので、自由度が高くなります。一方でユーザーに専門的なスキルが求められます。
PaaSの提供範囲と自由度は、SaaSとIaaSの中間的位置です。
クラウドサービスとの違い
SaaSとクラウドサービスは似たような意味で使われています。両者の違う点は、SaaSはクラウドの一部であることです。
インターネットを通じてネットワークを構築して提供されるのがクラウドサービスです。クラウドサービスには「パブリッククラウド」と「プライベートクラウド」の2種類があります。パブリッククラウドは、多くの企業や個人で利用できるオープンなクラウドサービスです。SaaSは、パブリッククラウドで提供されています。
一方で、SaaSはソフトウェアを端末にインストールせず、インターネットを通してサービスを利用できます。利用者となる企業や組織専用のネットワークを構築して、ネットワーク内でサービスを提供します。
2.SaaSの4つのメリット
SaaSを導入するメリットは、下記の4つです。
- 開発の必要がなく導入コストを抑えられる
- 常に最新機能を利用できる
- 保守管理・運用の負担が軽い
- 場所や時間を問わず使用できる
ひとつずつ見ていきましょう。
開発の必要がなく導入コストを抑えられる
SaaSは、クラウドサーバーのソフトウェアを利用します。そのため、ソフトウェア開発をする必要がありません。開発が必要なければ、時間と金銭的コストをかけずにSaaSを導入できます。SaaSサービスに申し込めば、すぐに利用を始めることが可能です。
SaaSは、パッケージ購入やシステム導入が不要であるので、導入コストを抑えられます。SaaSは利用する人数に応じて費用が変わり、利用しない機能が含まれているパッケージソフトよりも無駄なコストがかかりません。
そのため、導入コストを安く抑えられ、中小企業でも導入しやすいのはメリットです。
常に最新機能を利用できる
パッケージで提供されるソフトウェアは、毎回新しいバージョンを購入して、手動でアップデートする必要があります。一方で、クラウド上で提供されているSaaSは自動でアップデートされます。
バージョンアップは、サービス事業者が行うため常に最新の機能を利用することが可能です。
保守管理・運用の負担が軽い
SaaSを導入すれば、保守管理・運用の負担を軽減できます。自社でシステムを管理すると、システム部門がセキュリティ対策などをしなければならないので負担がかかります。
しかしSaaSの場合は、ベンダー側がソフトのバージョンアップでセキュリティ対策をおこなっているので、自社で保守管理・運用の負担を軽減することが可能です。
利用する側はソフトウェアの管理に手間がかからず、メンテナンスコストを抑えることができるのもメリットです。
場所や時間を問わず利用できる
SaaSは利用する場所や時間を問わず、いつでも利用できます。SaaSはユーザーアカウントごとに管理されているので、インターネット環境とアカウントさえわかればオフィスにいなくてもアクセスが可能です。
最近では、カフェや新幹線の移動中でもインターネットの利用ができるようになっています。また、仕事場所を海外に移したとしてもクラウドにアクセスできれば、日本にいた時と同様にソフトウェアを利用できます。
3.SaaSの3つのデメリット
SaaSを導入するデメリットは、下記の3つです。
- 大幅なカスタマイズはできない
- セキュリティのリスクがある
- 障害時に利用制限されてしまう
ひとつずつ見ていきましょう。
大幅なカスタマイズはできない
SaaSを導入するデメリットは自社で開発したソフトではないので、大幅なカスタマイズができません。クラウドに用意されている機能を使うのが基本であり、自社に合わせてカスタマイズするのは難しいです。
たとえば、画面構成を変えたり、機能を追加したりするカスタマイズはできません。完全に自社仕様の開発とは異なるため、自社がSaaSの仕様に合わせる必要があるでしょう。
セキュリティのリスクがある
SaaSはインターネット上でデータ管理を行うので、ファイルの漏えいやアカウントの不正利用などのリスクがあります。サービス事業者がセキュリティ対策を行ってはいますが、インターネットに接続するのでリスクがないとはいえません。
企業によってはリモート環境でソフトウェアを利用する場合もありますので、従業員による情報漏えいリスクへの対策が必要です。導入するサービスを自社でどのように使用するのか、情報漏えいが起きたときにどのように対処するのか考えておきましょう。
障害時に利用制限されてしまう
SaaSは、インターネットの状況により一時的に利用できなくなる場合もあります。
たとえば、システム障害が起きてメンテナンスなどによりサービス事業者側で作業をしているときは、利用が制限されてしまいます。いつ復旧するのか見通しが立たず、業務がストップしてしまう恐れがあるのです。
一方で、インストール型のソフトウェアであれば、デバイスに問題が無ければシステム障害の影響は受けません。
4.SaaSの導入を検討するときに確認するべきポイント
SaaSの導入を検討するときに、確認するべきポイントは主に下記の3つです。
- 業務の効率化につながるのかどうか
- サービスは利用しやすいのか
- 導入のスケジュールは無理がないか
SaaSを導入する際には、業務の最適化をはかれるか確認すると良いです。今までの業務の慣習を変えなければ、SaaSを導入しても効率化にはつながりません。
たとえば、会計システムを導入したときに、紙ベース中心で資料作成や決裁を取っているとSaaSの効果は実感しづらいです。SaaSの導入に合わせてデジタル化を行い、連携できるシステムは連携させて不要な業務を減らしていけば導入効果がはっきりします。
また快適な業務環境にするには、使用しやすいSaaSを導入するべきです。なぜなら、操作が複雑でありすぐに使いこなせないツールだと使用しなくなるからです。ツールは、従業員の使いやすさを重視して選ぶようにすると良いです。
SaaSの導入時にはスケジュール管理をしっかりと行い、従業員に周知する必要があります。本来業務をしながらSaaSの導入を進める場合は、スケジュール調整をしなければいつまで経っても運用を始められません。どのようにスケジュールを立てていけば、運用を開始できるのか確認しておきましょう。
5.まとめ
本記事では、SaaSを導入するメリットやデメリットなどを解説しました。
SaaSは、ソフトウェア開発をする必要がなく、導入コストを抑えられるメリットがあります。また、SaaSはインターネット環境とアカウントさえあれば、どこからでもアクセスができるので、外出先でもソフトウェアの利用が可能です。
ただし、リモート環境でソフトウェアを利用する場合には、従業員による情報漏えいリスクへの対策が必要です。SaaSのメリットやデメリットを考えたうえで、導入するか検討しましょう。
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