2023.05.13
マルウェアの感染経路はどこから?種類・被害事例・対策などを徹底解説!
「マルウェア感染はどのように対策すると良いの?」
「マルウェアの感染経路を知りたい」
こんな疑問を抱える企業様も多いのではないでしょうか。
マルウェアに感染すると、企業の機密情報が流出する可能性があるため、十分な感染対策が必要です。
本記事では、マルウェアの種類・被害事例・対策などについて詳しく解説していきます。マルウェア感染を防いでいきたい企業様は、ぜひ参考にしてください。
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1.マルウェアとは
「マルウェア」とは、悪意を持って作られたプログラムのことで、パソコンをはじめとする機器やネットワークを壊すために使われます。接続デバイス、ネットワーク回線などに対して、不正かつ有害な動作を働きます。
パソコンがマルウェアに感染してしまうと、以下のような不具合が発生します。
- パソコン内のデータが削除・改ざん
- クレジットカード番号・預金口座番号など個人情報が流出
- スパムメールを発信
パソコン内のデータが削除・改ざんされてしまうと、仕事を進めていくのが難しいです。また、個人情報の流出やスパムメールにより取引先がウイルスに感染すると大きな被害をもたらしてしまいます。
インターネットを利用しているとウイルスに感染する可能性があるため、マルウェアにはどれくらいの種類があり、どのような不具合が発生してしまうのか知るべきです。
マルウェアの種類
マルウェアの種類にもよりますが感染すると、情報漏えいが発生したり、金銭トラブルが起きる可能性があります。
マルウェアには多くの種類があり、どのような特徴があるのか見ていきましょう。
マルウェアの種類 | 特徴 |
コンピューターウィルス | ・ファイルを開いたりして感染し、不正なプログラムを実行しながら、自己増殖を行って感染先を広げる ・多くのウイルスは、「.com」などのファイルに潜んでいる |
ワーム | ・自身を複製して感染させていくウイルス ・一度感染するとネットワークを経由して感染が拡大し、データの破壊などの被害を起こす |
トロイの木馬 | ・正常なアプリケーションを装い、ユーザーにダウンロードさせる ・ID・パスワードなど個人情報が漏えいする危険性がある |
スパイウェア | ・ユーザーの個人情報を収集するのを目的としたマルウェア ・プログラムが正常に動作しているように見せて、気付かないうちに感染しているケースが多い |
バックドア | ・社内以外の人間がネットワークや端末に不正侵入するための裏口のこと ・データの改ざん・破損により情報漏えいが発生する |
ランサムウェア | ・パソコン内のデータを暗号化し、利用できない状態にして、データを人質に取って金銭を要求するウイルス |
エクスプロイト | ・ソフトウェアの脆弱性を狙って攻撃を仕掛けるプログラム ・攻撃を通じてトロイの木馬などのマルウェアに感染させて機密情報を盗み取ったり、ランサムウェアに感染させ身代金を要求して金銭的利益を得るのが目的 |
2.マルウェアの6つの感染経路
マルウェアには、下記の6つの感染経路があります。
- 悪意あるWebサイトの閲覧
- メールのURLや添付ファイルの閲覧
- ネットワークに接続した時
- パソコンやスマホでソフトをインストールした時
- ファイルを共有した時
- Google Driveなどのクラウドストレージを介して
ひとつずつ見ていきましょう。
1.悪意あるWebサイトの閲覧
マルウェアが埋め込まれたWebサイトを閲覧するだけで、感染してしまう可能性があります。Webサイトの動画、画像にウイルスが仕掛けられているのです。
例えば怪しいサイト以外にも、大企業などのWebサイトが不正アクセスにより改ざんされていて、自動的にマルウェアがダウンロードされ感染するケースがあります。
セキュリティソフトを導入すれば、不審なサイトをブロックしてくれたり、ソフトをインストールする際にマルウェアを除去してくれますので被害を防げます。
2.メールのURLや添付ファイルの閲覧
メールの添付ファイルにマルウェアが埋め込まれているケースがあるため、閲覧やプレビューをするだけで感染してしまう恐れがあります。メール本文にある偽サイトのURLをクリックしただけでウイルスがダウンロードされてしまうケースがあるので注意が必要です。
マルウェア感染を防ぐには、怪しいメールは開かないようにするのが大事です。メールサービスで提供している「迷惑メール対策機能」を活用したり、プレビューを表示しない設定にしてマルウェア感染対策をしましょう。
3.ネットワークに接続した時
セキュリティ対策をしていないと、ネットワークに接続しただけでマルウェアに感染する可能性があります。
脆弱性が放置されている端末は狙われやすく、同じネットワーク上にある全ての端末に感染が広がります。
脆弱性を解消するためには、下記のような行動を取りましょう。
- ネットワーク機器のソフトウェアを定期的にアップデートする
- ネットワーク関連機器の管理者パスワードを定期的に変更する
ソフトウェアの定期的なアップデートとともに、セキュリティソフトの導入などで感染対策をしましょう。
4.パソコンやスマホでソフトをインストールした時
パソコンやスマホで怪しいソフトをインストールした時に感染する危険性があります。十分に注意をしても、誤って怪しいソフトをインストールする可能性がゼロではありません。
マルウェア感染を防ぐためには、指定されたソフト以外は利用しないと社内でルール化をすべきです。
万が一、マルウェアをインストールしてしまったら、下記の3つの対処を行いましょう。
- パソコンをネットワークから切り離し、他のパソコンへの感染を防ぐ
- セキュリティソフトを活用してウィルススキャンを行う
- セキュリティソフトでマルウェアを除去する
5.ファイルを共有した時
ファイル共有ソフトを利用して不特定多数のコンピュータ間でファイルの共有や交換を行うと、共有されているファイルが感染しているケースがあり、マルウェア感染の危険性があります。
特に無料のファイル共有ソフトの利用は感染のリスクが高まりますので、マルウェア感染を防ぐには有料のファイル共有ソフトを利用するようにしましょう。
6.Google Driveなどのクラウドストレージを介して
Google Driveなどのクラウドストレージを経由して、マルウェアに感染してしまうケースがあります。クラウドストレージ内にマルウェアが保存されていて、アクセスするとマルウェアに感染する仕組みです。
心当たりのないアカウントや怪しいメールが送られてきても開かないようにしましょう。クラウドストレージを導入する場合には、セキュリティ対策がしっかりされているクラウドストレージを選択しましょう。
3.マルウェア感染の被害事例
マルウェア感染は、大企業・中小企業を問わず、いつどのように感染するかわかりません。被害事例を紹介します。
日本国内の公立病院がランサムウェア攻撃を受けて、電子カルテが暗号化され閲覧ができなくなった事例があります。電子カルテ閲覧に使用する基幹システムが使用できない状態になり、新規患者の受け入れが困難になりました。
近年、インターネットを活用してテレワークでも仕事ができるようになっていますので、マルウェア感染の被害事例を参考にして感染対策をしていきましょう。
参考:主なインシデント事例|経済産業省
4.企業ができるマルウェア感染を防ぐための4つの対策
企業ができるマルウェア感染を防ぐ対策は、下記の4つです。
- 不審なメールやURLは開かない
- セキュリティソフトを最新にアップデートする
- OS・ソフトウェアを最新にする
- 社内でマルウェア対策のルールを徹底する
ひとつずつ見ていきましょう。
不審なメールやURLは開かない
マルウェア感染を防ぐためにも不審なメールやURLは開かないようにしましょう。
業務連絡・請求書・納品書などのあたかも重要である件名のメールにマルウェアが仕込まれている可能性があります。不審なメールを開いたり、URLをクリックしただけでも感染するケースがあるので注意すべきです。
詐欺・なりすましメールや見覚えのないメールは安易に開かず、社内の情報システム部に相談して対応しましょう。
セキュリティソフトを最新にアップデートする
企業がマルウェア感染を防ぐためには、セキュリティソフトを最新にアップデートすべきです。最新にアップデートされていなければ、脆弱性がそのままであり、マルウェアに感染する可能性が高いからです。
ウイルスは常に新種が発見されるため、最新版のセキュリティソフトを活用して新種のウイルスへの対策を行うことが重要です。
セキュリティソフトが最新版になっているのか1週間に1回は確認しましょう。
OS・ソフトウェアを最新にする
マルウェア感染を防ぐためには、OS・ソフトウェアを最新にするべきです。バージョンが更新されていないと、システムの脆弱性を狙ってウイルスの侵入を許してしまいます。
セキュリティソフトと同様に、OS・ソフトウェアも最新になっているのか確認するべきです。企業でOS・ソフトウェアを使用している場合には、常に最新の状態にしておきましょう。
社内でマルウェア対策のルールを徹底する
社内でマルウェア対策のルールを徹底して感染を防止しましょう。
不審なメールを開いたり、URLをクリックしてマルウェア感染をするケースが多いため、従業員への注意喚起が大事になります。従業員のセキュリティ意識を高めるためにも半年に1回程度、社内へ注意喚起をしてみましょう。
マルウェア感染を防ぐには、メールや掲示板での注意喚起以外に、ウイルスに関する研修などを行い社内全体で理解を深めて気を付けていくべきです。
5.まとめ◆あらゆる手段でマルウェアは感染してくる
本記事では、マルウェアの種類・被害事例・対策などについて解説しました。
パソコンがマルウェアに感染すると、パソコン内のデータが削除・改ざんされたり、情報漏えいが発生してしまうため対策が必要です。
マルウェア感染を防止するためにもセキュリティソフト・OS・ソフトウェアを最新な状態にしておくべきです。また、社内でマルウェア対策のルールを決めて、感染を防いでいくことが重要になります。
従業員のセキュリティ意識を高めていき、社内でマルウェア感染対策をしていきましょう。
社内データの管理方法に不安はありませんか?
もしも今現在、
- 非常時に備えた社内データの管理ができていない
- オンライン、IT、ペーパレスなどよくわからない
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上記のようなお困りごとがありましたら、トントンへご相談ください。
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「こんなことも相談できるのかな?」といった些細なお困りごとでも構いません。まずはお問い合わせフォームよりお気軽にご相談ください。
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