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IT環境(工事)

2025.01.20

セルフオーダーシステムのためのネット環境構築|ポイントと注意点を解説

セルフオーダーシステムは、飲食店などの店舗でお客様が自ら注文を行う、仕組みを提供するデジタルツールです。タブレットやスマホなどの端末を利用して、メニューを選択して直接注文を確定できます。利用者は自分のペースで注文を行うことができ、待ち時間の短縮が期待できます。

注文ミスが減少する点も大きな魅力です。従業員は注文の受け取りや確認にかかる時間を削減し、飲食店では調理や配膳といった、他の業務に集中できます。

しかし、セルフオーダーシステムの利用にはネット環境が不可欠であり、どうやってそのネット環境を構築すべきか、その最適解がわからないという方も多いのではないでしょうか。

この記事では、セルフオーダーシステムの基礎知識や、ネット環境構築のポイントと注意点をお伝えしていきます。

ネット環境構築のポイント

ネット環境を構築する際には、セキュリティの強化や効率性、利便性を考慮しながら、企業や個人のニーズに応じた設計が求められます。

次の項目では、ネット環境構築のポイントをお伝えしていきます。

強固なセキュリティ対策

ネットワークの安全性を確保するためには、セキュリティ対策が不可欠です。例えば、サイバー攻撃を防ぐために、ファイアウォールの設置やウイルス対策ソフトの導入、定期的なセキュリティパッチの適用などが必要です。また、ネットワークに接続するデバイスのセキュリティも確保するために、パスワードの強化や二要素認証の導入も大切です。

法人用Wi-Fiの設置

法人向けWi-Fiは、デバイスの同時接続台数が多く、高いセキュリティ機能を備えています。例えば、複数SSIDの設定により、社内ネットワークとゲスト用ネットワークを分離し安全性を高められます。セルフオーダーシステムを導入する店舗では、お客様と従業員が端末を扱うことになるため、デバイスのセキュリティやパフォーマンスが優れていなければいけません。端末の同時接続台数も多くなるので、法人向けWi-Fiの設置が向いています。

最新のデバイスの活用

最新のデバイスを活用することで、ネットワーク環境の効率化と安定性が向上します。例えば、Wi-Fi6やWi-Fi7対応のルーターは、高速通信と多接続に優れ、大量のデバイスが接続される環境でも、安定したパフォーマンスを発揮します。

最新のデバイスはセキュリティ機能が強化されているため、サイバー攻撃のリスク軽減にも繋がるでしょう。定期的なソフトウェアのアップデートを実施し、ネットワーク全体のセキュリティを向上させることで、安全性が高まります。

使いやすいインターフェース

セルフオーダーシステムを店舗に導入するのであれば、お客様や従業員が使いやすいインターフェースは必須です。高齢者やデジタル機器に不慣れなお客様もいるからです。

デバイスの操作が難しいと注文に時間がかかって、回転率が低くなり売上、顧客満足度の低下に繋がる恐れがあります。使いやすいインターフェースを採用し、店内で操作ガイドや従業員による、サポート体制を整えることも大切です。

適切な回線選定

インターネット回線の選定は、ネットワークのパフォーマンスに大きく影響します。店舗の規模や利用目的、ニーズなどに応じて、適切な回線を選ぶことが必要です。計画段階から慎重に検討し、適切なネット環境構築は、安全で効率的な業務運営を支える基盤となります。

ネット環境構築時の注意点

ここまでで、セルフオーダーシステムの基礎知識や、ネット環境構築のポイントについてお伝えしてきました。ネット環境を構築する際には、安定した通信や効率的な運用を実現するために、いくつかの気をつけるべきポイントがあります。

次の項目では、ネット環境構築時の注意点をお伝えしていきます。

ネットワーク障害への備え

ネットワーク障害は、業務の停止やデータ損失など深刻な影響をもたらす可能性があるため、事前対策が欠かせません。障害の原因になりそうな要素を洗い出し、対応する仕組みの構築や、単一経路に依存しないネットワーク構成を整えることが重要です。

例えば、予備の機器や回線を用意しておくと、ネットワーク障害発生時の迅速な復旧が可能になります。単一経路に依存しないネットワーク構成にすることで、一部の障害が発生しても、他の経路で通信を維持できる仕組みを構築できます。

システムとの連携確認

ネットワーク構築時には、システムや新たに導入するアプリ、デバイスとの連携性を確認する必要があります。セルフオーダーシステムは、単独で機能するものではなく、他のシステムやアプリ、デバイスと連携して利用されるからです。

例えば、使用するWi-Fiルーターに接続予定の端末や、アプリに対応しているかどうか事前のチェックが大切です。システム間でデータがスムーズに送受信できるように設定し、通信速度やセキュリティ面での問題がないかも、検証しましょう。

費用対効果の考慮

セルフオーダーシステムのネット環境構築には、初期費用だけではなく、ランニングコストも発生します。利益の最大化を図るには、費用対効果を十分に検討する必要があります。

例えば、コスト削減を意識して新品ではなく、中古品の通信機器を導入した場合、故障が頻発してメンテナンスコストが増加するかもしれません。一方で、高性能な機器を導入することで、長期的にはコスト削減が図れる場合もあります。予算内で最大の効果を得るための計画を立てることが必要です。

同時接続台数の考慮

ネットワーク構築時には、同時接続可能な端末数にも注意が必要です。接続するデバイスの数が増えると、ネットワークのパフォーマンスに影響を与える可能性があります。利用者数や接続端末数を想定して、それに応じた性能のルーターやアクセスポイントを選ぶことが求められます。安定した通信環境を維持できる、ネットワーク環境を整えることが重要です。

将来の拡張性の計画

ネットワークは一度構築したら終わりではなく、将来的な拡張にも対応できる設計が求められます。例えば、追加のデバイスや新しいシステムを導入する際に、既存のネットワーク環境に影響を与えずに、対応できるように計画を立てることが重要です。

高性能の機器を選定したり、有線LANと無線LANの併用など、多様な接続方法を取り入れたりするのも良いでしょう。将来的な拡張を見据えた、ネットワーク設計を行うことで、スムーズな拡張が可能となります。

まとめ

セルフオーダーシステムの導入は、人件費削減や業務効率化、顧客満足度の向上に繋がります。一方で、デジタル機器に不慣れな人や高齢者の対応、トラブルへの対策など課題もあるため、適切なシステムの選定、設置と設定、導入計画が不可欠です。上記でお伝えしてきた、ポイントを押さえることで、快適で信頼性の高いネット環境を構築できます。計画段階から慎重に検討して、自社に最適なネットワーク環境を構築しましょう。

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